私はこれまで結婚相談所のカウンセラーとして100名以上の方々のご相談を受けてきました。
そして感じたことは、結婚について前向きにとらえている方が少ないということです。
それでも結婚しないといけないと思って相談に来られる方が多いことに驚いています。
今の時代、もっとおおらかに結婚を取れえられていると思っていたのですが。
そこで、私の考える結婚というものについてお伝えします。
目次
私の母の時代の結婚
私の母は昭和2年の生まれです。その頃の結婚というのは、家と家の結びつきが目的でした。
つまり家を存続させていく、その手段として結婚が位置付けられていました。
形としては女性が男性の家に嫁いで行く。
そう、この嫁ぐという字にも示されている通り、女性が家に入って行くのです。
そして、女性は嫁いだ家のしきたりを守って、子供を産み、育ててその家を繁栄させる、それが結婚の目的だったのです。
ちなみに私の母は8人兄弟の長男である父のもとに嫁いで、姉と私を産み、育ててくれたのです。
そしてよくある、嫁姑もんだいや小姑との揉め事など一通りは経験したのです。
私たちの時代の結婚
私は昭和30年生まれです。
結婚したのは24歳の時。若いですよね!
その時に私が考えていたのは、社会人として、そして男として生きるには家族をしっかりと養って行かなくてはならないということ。
つまり、男は一生懸命仕事をして稼いでくることが第一義だと。
そして、女性は家を守り、子供を育てることが主たる役割だと考えていました。
そのためには早く結婚して仕事に専念できる環境を整えておくべし、と思っていたのです。
女性の間では「クリスマスイブ」という言葉が囁かれていて、その意味は24歳までには一度は結婚しておくべし、そして嫌なら別れたらいい!
と考えている人も多かったようです。
今の時代の結婚
私が結婚相談所でお会いした方々が異口同音におっしゃったのが、そろそろ結婚しないと・・・という言葉。
例えば女性でしたら、子供を産むことを考えるともう結婚しないと、という方が多かったです。
男性で多いのが、一緒に遊ぶ友人がみんな結婚して遊んでくれる友人がいなくなったのでそろそろ自分も結婚しないといけないのかぁという方。
つまり、本人の気持ちとしてはあまり結婚したいとは思っていないのですが、なんとなく結婚しないといけないのかなぁといった義務感を感じておられるように思います。
また今の時代の特徴はなんとなく共働きが前提となっているように思います。
それでも、子供は欲しい。
このような流れを見てみると、なんだか世相をよく反映しているなぁと思います。
私の母の時代は、戦争の時代でした。
そして、敗戦の日本で生きて行くためになんとか家を存続させて子供には苦労のない生き方をさせたかったのでしょう。
私たちの時代は高度経済成長の時代です。
多くのことを経験しておくことが価値観の多くを占めていたのです。
そして、結婚すれば男性が頑張って働いてくれるのでなんとかなる、そんな時代背景があったのだと思います。
実際、男性社会の中で仕事を続けるキャリアウーマンからしてみれば、年金制度などは専業主婦には有利なものとして映っていたはずなのです。
でも、今の時代は結婚してもなんとかなる時代ではありません。
それでも、結婚しなければならないと感じているのは私たち世代が親としてそのように教えてきたのだろうとおもいます。
私たちの時代くらいまでは「お金」が価値観の中心にありました。だからお金を稼いでくる男が偉いのだ!と考えられていました。
これからの時代の結婚
これからの時代はこころの時代とも言われています。
そして、いかに充実した人生を歩むかが大切な価値観になってきます。
そんな時代の夫婦とはお互いの人生を尊重しあい、認め合い支え合えるパートナーなのです。
つまり、お互いに楽しい人生を歩むために結婚するのです。
いま、お金が無くってもいいのです。
まず二人でどんな人生を歩むのかを決めましょう。
そして、そのために必要なものをどうやって準備するのか、役割分担はどのようにするのかを決めましょう。
お互いに異なる文化で育ってきた二人が協力しあって新しい文化を創っていく、そんな人生を歩んでいくための手段として結婚を考えて欲しいと思います。
そのために必要なツールや考え方をこのブログでお伝えしていけたらと思います。
よろしくお願いします。